これまでの経験を生かした高品質なオンライン配信が事業の大きな柱に

− 熊本県合志市・ITコーディネータ 松岡祥仁氏 −

掲載日:2021年8月25日

※本記事は、ITC協会発行:機関誌「架け橋」29号掲載の特集記事より抜粋・要約したものです。

 該当記事の詳細は、機関誌「架け橋」をご覧ください。

大きな研修やセミナーのオンライン配信が事業の柱に

ITコーディネータ 松岡祥仁氏

 独立系IT コーディネータとして、県庁などの自治体をはじめ、中小企業から大企業まで幅広い会社・団体・組織のコンサルティングをしている、熊本県在住の松岡祥仁氏。その松岡氏が代表取締役を務める「株式会社CLOUD-IA」では、新型コロナの影響で新人研修など企業の研修の事業は売上を落としていたが、業績を大きく伸ばした事業もある。

 

 それはオンライン配信事業である。

 

 オンライン配信での中継や収録を担当する業務が急増したのだ。

 

 松岡氏は、以前から遠隔地の取引先やITコーディネータとオンラインで打ち合わせすることが多く、Zoom などを使ったオンライン会議には慣れ親しんでおり、技術的なノウハウや経験も十分に積んでいた。

 

 「ITコーディネータだから、このオンライン配信の事業にすぐに対応することができたのだと思います」

規模と品質にこだわり他との差別化を図る

ITコーディネータ 松岡祥仁氏

 ただ、松岡氏はどんな形のオンライン配信でも請け負った訳ではなかった。とにかく規模と品質にこだわった。

 

 まずは規模のほうだが、大きな会議室やホールなどで開かれるセミナーなど大きなイベントをターゲットにしているのだ。

 

 一方で、品質にもかなりこだわっている。中継や収録を行う際は、会場に複数名のスタッフを配置して、カメラやマイクといった機材にも高

 

品質のものを使用している。そのように品質を上げることで、他社との差別化を図っているという。

 

 また、収録した映像をイベント終了後、すぐにSD カードで渡すようなサービスや収録したものを当日見られない人のために配信するサービスも行っている。このような付加価値を付けて、より売上を伸ばしているという。

 

 一方で松岡氏は、自社の事務所をスタジオにしたオンラインセミナーの開催にも力を入れている。例えば、教員向けにプレゼンテーションの仕方を教えるセミナーなどである。

 

 オンラインセミナーでは、その講師ぶりにも工夫をしている。オンラインの講義中は、参加者に「どう思いますか?」と言って手を挙げる機能を使ってもらったり、アンケート機能のツールなどを使ったりして、極力、受講者を飽きさせないようにしているという。

 

 このオンラインセミナーでも、映像や音声にもこだわりをもっているという。4Kのカメラを使用して美しい映像を配信し、音もそのときに応じてマイクや集音器などを使い分けている。

 

 「受講者のモチベーションに関わってくるので、映像と音はとても重要です」

顧客のニーズに応えるためには日ごろから準備が重要

 一方で、このように収益の上がる事業のほかに、松岡氏はボランティアの活動にも積極的に取り組んでいる。

 

 その1 つが、オンライン配信のノウハウを生かした「オンライン授業」のWeb サイトの立ち上げである。

 

 立ちあげたWeb サイトの名は、ZoomとSchoolを合わせた「SCHOOM」(スクーム)。授業は、例えば英語では、一般的なものから英検4級、5級の対策授業など多岐にわたった。

 

 この「SCHOOM」には、北海道から沖縄まで多くの教師が参加し、横のつながりもできていった。

 

 「コストをかけずに運営し、互助の精神でやろう」という目的でスタートしたが、こ「SCHOOM」でオンラインでの教え方を学ぶことができ、その後のセミナーでの講義にも役に立ったと松岡氏は言う。

 

 最後にコロナ禍でITコーディネータができることは何かないか、松岡氏に聞いてみた。

 

 「例えば、この『SCHOOM』のように、今ある無料のサービスを使ってできることもあります。それをビジネスで生かすには、常日ごろから自分で使って試しておく必要があると思います。すぐに現場には持っていけないので」

 

 顧客のニーズに応えるためには、日ごろから準備をしっかりとしておくことが重要であり、それができるのもITコーディネータの強みであると松岡氏は強調する。


ITコーディネータ 松岡祥仁氏

松岡祥仁氏

 

株式会社CLOUD-IA

代表取締役

https://www.facebook.com/CloudIA.JP/



※本記事の詳細は、ITC協会発行:機関誌「架け橋」29号をご覧ください。