ITコーディネータ自身の目線を下げることが重要

− ITC 笠岡はじめ氏・飲食店の支援 −

掲載日:2020年12月7日

※本記事は、ITC協会発行:機関誌「架け橋」28号掲載の特集記事より抜粋・要約したものです。

 該当記事の詳細は、機関誌「架け橋」をご覧ください。

理念は「繁盛店を増やすのは幸せを増やすこと」

 今年の6 月に「アフターコロナ時代の企業支援を考える」というテーマでITCA ライブセミナーが開催され、講師を務めたのがIT コーディネータの笠岡はじめ氏だ。笠岡氏はもともとIT 関連のベンチャーに在籍し、通販サイトを立ち上げる業務などを行っていた。そして、2006 年に独立し、飲食店の売上アップを支援する「株式会社 飲食店繁盛会」を設立した。

 この会社のユニークな点は、単にコンサルティングをするだけでなく、デザイン制作もできること。専任のデザイナーが在籍しているため、飲食店にとって“ 武器” になるこのような販促ツールのデザインができるのが大きな強みだ。

 「コンサルをしながら、飲食店の武器を竹槍から機関銃にする。かなり高性能な武器にするのです。そうすることで売上をアップすることができます」(笠岡氏)。

 

 そして、仕事は“ 繁盛店を増やすのは幸せを増やすこと” という理念のもとにやっていると言う。

 IT コーディネータの資格を取得したのは2009 年。きっかけは、会社の新しい事業として、専門家派遣もやりたかったからだとか。

 

 「飲食店の内情を詳しく知っているIT コーディネータはほとんどいないので、飲食とIT の両方に詳しいことが今の私の武器になっています」

 

 飲食店でIT 関連の相談では、Web サイトの立ち上げ支援やその活用の仕方、そしてWeb マーケティングのサポートが多いと笠岡氏は言う。

コロナ禍で飲食店には業態転換が求められている

 新型コロナウイルスは、飲食店に大きな影響を与えている。

 

 そんな中で、飲食店はどのようにコロナに向き合っていけばいいのだろうか。それは「コロナに対応した業態のブラッシュアップや業態転換」だと笠岡氏は指摘する。例えば酒や宴会の売上が多いところは食事に力を入れるとか、あるいは食事メインのところもテイクアウトや宅配を行うとかの対応が求められる。

 

 

 最近は通販もやらなくてはいけないと思っている飲食店も多くなり、その相談も多くなってきた。

飲食店を応援するサイト「マイひいきコム」を設立

 笠岡氏は今年の5 月5 日、「マイひいきコム」というWeb サイトを立ち上げた。

 これは身近な飲食店が1つでも多く生き残ってほしいという想いで開発した「大好きな飲食店を応援するプラットフォーム」である。

 

 飲食店の経営者がコロナ禍で生き残る最低条件は、「心が折れないこと。現在の状況下において不安に思っている経営者に対して、待っている客がいるということを伝えたい。」と笠岡氏は言う。

 

 今後はこのサイトをさらに発展させていき、飲食店だけでなくホテルなどにも広げていくことや、口コミを掲載することも検討している。また、通販サイトを新設し、そこで飲食店ならではの付加価値を付けたものを販売するという計画もある。

 

ITコーディネータは今の時代に合ってきた

 最後に、コロナ禍で苦しんでいる飲食店をサポートするには、IT コーディネータはどうしたらいいのか。その方法を笠岡氏に聞いてみた。

 

 「ITコーディネータは今の時代に合ってきたと思います。経営とIT の両方を知っている。そして、特に飲食店の支援に必要なのは、ちゃんと形にすること、見える形にすることです。飲食店がやりたいことをIT を使って実現する。ITコーディネータにはそれができます」

 

 さらに、実際に飲食店の支援をするときには、どんな心構えが必要なのかも聞いてみた。

 「IT に関しては、基礎から支援することが大切で、そこでつまずいている経営者が多いのです。ホームページやSNS をやる人は最近増えていますが、それをどう運用したらよいか分からない人がとても多い。みなさん、その正しい方向性を求めているのです」

 

 まずはIT コーディネータ自身の目線を下げることが重要だと、笠岡氏は指摘する。


笠岡はじめ氏

 

株式会社 飲食店繁盛会

代表取締役

https://hanjoukai.com/



※本記事の詳細は、ITC協会発行:機関誌「架け橋」28号をご覧ください。