ITコーディネータに聞く!【独立系ITC編】

中小企業の10年後を支えたい 〜ITC人脈が独立後の活動に役立つ〜

大手ITベンダーのSE・PMとして20年間勤務後、社内ベンチャー制度を利用して独立。ITC3名で中小企業を支援する組織を立ち上げて9年目を迎え、今後は全国への活動展開を目指す。

 

…中小企業IT経営センターでは、どのような活動を行っていますか?

 

【野村】2011年に3名でスタートし、中小企業の「これから10年の成長の基盤づくり」を全力でお手伝いしてきました現在、構成員は10名になりましたが、活動エリアが広がり、仕事もますます増えてきたので、昨年「千葉」か

ら現在の名称に変更し、全国のITC団体にも我々が作ったコンテンツやコンサルモデルのノウハウを提供しようと活動を始めています。例えば、CIMCで製作したCIO育成ゲーム「あるあるCIO」を使ったビジネスモデルを全国のITCに提供し、好評を得ています。すでに30名近くのファシリテータが登録しておりますが、地方に足場を持っている強みを生かして実績を作って頂くべく、フォローしていきたいと考えています。

 

…独立されたきっかけは何ですか?

 

【野村】入院中に、たまたま日経新聞に掲載されていたITC資格制度を目にし、猛勉強してITCを取得した後、MBAを取得し、独立の準備を行いました。そして、最大7つのITC団体に所属して先人の知恵をもらい、3年後には会社を飛び出していました。

 

…ITC資格ははどのように役立っていますか?

 

【野村】資格取得の条件であるケース研修で中小企業を支援する基本的なプロセスや方法論を習得したことでベースが出来ました。そこにどういうものを自分で追加していくかが重要になってくると思います。言い換えれば、中小企業支援のための「棚を作る」と言ったらいいでしょうか。ケース研修で「棚」を作り、あとはそこに自分の経験したことをどんどん入れていけばいいのです。

なお、大企業向けの「大きな棚」は、大企業出身の方がスペシャリストのまま独立して、大企業を支援する場合は使えますが、中小企業支援にはそのままでは使えません。社内に専門部署があり、特定の業務のみを支援する大企業の場合と、経営全体に関わる支援を必要とする中小企業とでは、揃える中身が違ってきます。

それだけに一人で解決できないこともあり、ITC同志のチームワークが大切なので、ITC人脈が大変役立っています。

 

…これから独立起業を目指す方へのアドバイスがありましたら。

 

【野村】まず手弁当だとしても、とにかく「自分の事例」を作りましょう。

企業内の方で独立を考えているなら、まず先輩についていって現場を見てください。実際に中小企業の現場を見ることで、雰囲気から得るものがあります。大企業で見る景色、想像とはちょっと違うはずです。

また、経営者に「対話ができる」と思ってもらえることが重要です。オーナー経営者は背負っているものが違います。自分は、大企業から中小企業への対応の切り替えに5年かかり、やっと役に立てるかなという感覚が出てきました。


一般社団法人 中小企業IT 経営センター(CIMC)

代表理事 野村真実氏

 

鹿児島県出身。日本ユニバック(現日本ユニシス)に20 年間勤務。ITC 資格、MBA を取得し、社内ベンチャー制度で2007 年に独立。2011 年一般社団法人 千葉IT 経営センターを立上げ、代表理事に就任。中小企業IT 経営センター(CIMC)に改名し、現在に至る。