ITコーディネータに聞く!【公認会計士・ITC編】

ITの相談も受けることで、仕事や提案の幅が広がった

公認会計士として活躍していた30歳代半ばに、経営とITを橋渡しする人材創出を目的に誕生したITコーディネータ資格を取得。企業活動を幅広くかつ深く支える活動を展開する仰星マネジメントコンサルティングの金子彰良代表に、資格の魅力について伺った。

 

…ITコーディネータの資格は、どういう経緯でとられたのでしょうか?

 

【金子】私の本職は企業内部管理体制の強化を通じて、健全な事業の成長に寄与すること。企業内のプロジェクトに参加して業務の効率化やスピードアップ、精度の向上を促します。人材育成にも関わりますが、、こういう仕事を進めていくと必然的にITも関わって来るのです。

2003年頃でしたか、ちょうどITコーディネータという資格制度が世に出はじめた頃、この資格は、自分の立ち位置に近いんじゃないかなと感じました。それで、当時所属していた現在の組織でも理解を示してくれて、この資格を取ることができました。

 

…ITコーディネータの資格は、どう仕事に役立てておられますか?

 

【金子】コンサルティング業務に従事するにあたって、ITコーディネータ協会で開発・提供される方法論やツール類は非常にありがたかった。もちろん自分でカスタマイズして使いこなすことが大事ですが、例えば調達プロセスのRFP(要求仕様書)のひな型は多くのプロジェクトで参照しました。

どうしても「公認会計士」という肩書きがあると、「ITのことは聞けないんじゃないか」と思われがちなのですが、ITコーディネータの資格を持っていることで、いろいろITがら

みの相談も受けますし仕事の幅が広がりました。いろいろな課題についてITのソルーションを含めて提案できるのは、強味になります。

また、資格を取った頃を振り返ると、ケース研修などを通じて、それまでの知識経験を再整理でき、自分のサービスレベルを確認できたことは貴重な体験でした。また、ITの視点で会社・仕事を捉えることで、多方面のサービスがあることが理解でき、自分にとっての課題が明確になったことを覚えて

います。

そしてなによりもケース研修で出会った経営系とIT系の参加者を通じて人脈も広がりました。

 

… 公認会計士の方にITコーディネータ資格を薦めるとしたらどういう方になりますか?

 

【金子】監査業務だけを担当している会計士には活用機会は少ないかもしれませんが、独立会計士で私のようにコンサル的な立ち位置で仕事をする人にはサービスの幅が広がる。企業課題に照らして製品やベンダを選定する、複数のクラウドサービスを組み合わせて解決策を図るなど、中立的な立場で関わる会計士ならではの付加価値を提供できます。

 

… 組織内会計士の方にもITコーディネータの資格は役立ちますか?

 

【金子】経理部門から仕事の幅や活動領域を広げて会社の発展に貢献するという観点で意味がある。持ち掛けられる企業課題は複雑化しているし、会計情報も元をただせば事業部門で多く生成される。IT資源を経営に利活用するITコーディネータの視点があれば、事業部門と一緒になって会社のプロジェクトに深く関与することができますから。


仰星マネジメントコンサルティング(株)代表取締役・公認会計士 金子 彰良氏

 

経理・財務分野を中心に、早期決算化、内部統制、シェアードサービスなどの実行を支援。企業の内部管理体制を強化するため、顧客企業のプロジェクトに直接参画するなど、マネジメント系コンサルタントとして幅広く活躍。